人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お見舞い

 朝からうちの近所でも停電。
信号機が止まっていて、警察官が交通整理をしていた。

 自衛隊のヘリコプターが福島の原発に水をまいたり、
午後からは警視庁の放水車や自衛隊の消防車が出動すると
テレビで繰り返し言っていた。
ヘリコプターの散水の映像を、職場でもみんなじっと見守っていた。

 こうやって水をまいているうちに、
原発への電源が回復作業も進んで、原発の冷却水の循環がいくようになるといいな。

**************
 気持ちはややそぞろなのだけど、今日は結構職場で忙しかった。
本当は午後から休暇をもらっていたのだけれど、
やっぱり抜け出ていけない。

 夫のトルコ人の友人が数人メールをくれて、
「お見舞いに行きたいから、部屋番号を教えて。」とのこと。
義理堅いなあ、トルコ人も。 

 日本人の私などどうしても、手術をして入院している知人がいたりすると、
「術後すぐにお見舞いに行ったりしたら、かえって迷惑なんじゃないか」とか
考えてしまいがちなのだけど、トルコ人の人って、
「とにかくまずお見舞い」みたいなところがあって、
お見舞いされる方も、どちらかというと大歓迎。

 昨日夫に、お友達のご意向を伝えると、
「来てもらっていいよ、自分は、別に。」とまんざらでもない様子。

********************
 夕方近くになると、テレビで、大規模な停電の恐れがあると報じ始めた。
気温が下がって、暖房設備の需要が高まったせいではとのこと。
電車の本数もさらに減らすように、鉄道会社に要請したのだとか。

 これはまずい。
お見舞いに行けなくなっちゃうかも。
4時半ごろ、とりあえず上司に申し出て、職場を出る。

 いつもより早めに退社したと思われるすごい数の人たちが駅にいた。
四ツ谷で乗り換えて、信濃町へ。
病院は夕方になって外来患者がいない分、がらんとしていた。

 エレベーターで6階に上がると、病室前のロビーで、
いたいた、4人組のトルコ人男性。
お見舞い_c0191625_21584453.jpg

 BsweetのAさん、「素数」のSさん、そしてもう一人のSさん。
Aさんは退屈している夫のために、大量に本を持ってきてくれていた。

 みんな、国外や関西への脱出組が増える中で、「残留組」。
両Sさんは、職場からとりあえず自宅待機といわれているらしい。
「でも、一人で家にいると、めいってきちゃうんだよね。
今日も朝からス●ーバックスですごしちゃった。ネットもつながるし快適なんだよね。」
みんなやっぱり不安に思っていることは思っているのだ。

 「停電で、電車の本数が少なくなってきてるみたいだから、
混雑に巻き込まれないうちに、帰ったほうがいいかも。」と言うと、
みんな「そうだね、じゃあそろそろ。」と席を立った。

 「せっかくだから、記念撮影しよう。」とAさん。
「原発も地震も収まって、早く落ち着いた気持ちで生活したいよね。」
みんなの本音はやっぱり同じ。

 「被災者の人たちのために、義捐金を集めようよ。」とAさん。
みんなもちろん賛同していた。
「でも、それには法的に何か決まりとかあるのかなあと思って。
例えば、税金の面とかなんとかで。」とさすがビジネスマンのAさん。
「え~。そんなことないでしょ。善意のお金なのに~。」と両Sさん。

 「詳しいことは、今度の日曜日のB大学同窓会の3月の会合でね。」
やっぱり、同窓会の会合あるんだ~。
なんだか心強い気がした。
こんなときだからこそ、淡々と「いつものように」暮らしていくのが大切なのかも。
(もちろん、節電には努めつつ。)

*******************
 母は、叔母と交代で祖母のお見舞いにも行っているので、
息子は昼前から保育園へ。
夕方また母が息子を迎えに行ってくれて、今晩も息子は実家へお泊り。

 母が電話してきて、「実はおばあちゃんの調子がちょっとよくないの。」
とのこと。昨日の夜、食べたものを戻してしまったそうで、
大事をとって、今日は点滴ですごしたとのこと。
母にも負担をかけてしまってるな。
「週末が来て、3連休が来たら、ちょっと一息つけるよね。」と言う母。
色々なことが重なってしまって、無理させてしまっている。

 息子にも数日会ってない。
早く通常の生活に戻りたいな。
被災地の人たちのことを思ったら、自分の状況に感謝しないとね。
<今日のプライベート充実度50%>

by makikoai2005 | 2011-03-17 21:47 | 家族 | Comments(2)
Commented by bundle of joi at 2011-03-18 17:32 x
ご主人、無事に手術が終了してなによりです!本当によかった。こういう時でもしなければならないことができる人達はしなくてはならないのですよね。そうしているkenanmamaさん達が前に進めるよう後押しをしているのだと思います。粛々と今できること、目の前のことがんばりましょう。明日からお母様ゆっくりできるといいですね。お祖母さまもお大事に。早く息子さんに会いたいですね。kenanmamaさんも体調崩しませんように、心も。
Commented by makikoai2005 at 2011-03-20 12:25
bundle of joiさん
おかげさまで、手術あとも順調で、元気にやっています。自身の後だし、手術は延期したら?といったのですが、本人は、頑として聞き入れず、手術してしまいました。おっしゃるとおり、粛々と今できることをやっていくしかないですよね。
<< ただいま~!5日ぶりの息子との再会 手術無事終了! >>