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神様のおぼしめし?

 職場の同僚M口さんの所属しているクワイアーの
ゴスペル・コンサートに行くために、職場を出てちょっと急いでいた。
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 息子も連れて行きたかったけれど、やっぱり夜8時過ぎからのコンサートに
未就学児を連れていくのはちょっとまずいだろう…。
しかもウィークデーだし…。

 場所は、地下鉄の表参道駅から徒歩5分のチャペル。
このままだと、遅れそう!
それに、せっかく呼んでもらったから何か持って行こうかと思ったけど、
8時過ぎだとお花とかぱっと入ってさっと買えるようなお店が開いてない。
これは誤算だった。
焦って表参道の交差点の横断歩道を渡っていると、誰かが肩をたたく。
え?え?だれ?

 みると、ひょろっとした背の高い男性が「久しぶり!」とか言っていた。
私服で、手には買い物袋。
「あれ~!!!こんなところでなにしてるんですか~!」
「買い物。」

 H苅さんだった。
H苅さんは、職場で2期上の先輩で、今からざっと10年以上前、
私がまだ「ひよっこ」でトルコの事務所にいたときに、
彼は中東の某J国の事務所にいた。
ときどきトルコにも出張して来ていて、顔見知りに。
ひょろっとして、ひょんごけた風貌に、面白くて気さくな性格。
面白い趣味(確か「ルパン三世」のグッズのコレクターだったような…。)。
 まだ「9.11」とか「イスラム過激派」とかいうより以前だったけど、
ロンドンのイスラム系移民コミュニティーの話とかしてくれて面白かったっけ。

 その後、私がA国に転勤になった後も、縁は続き、
仕事上のカウンターパートになって電話でちょくちょくやりとりしていた。
最近はすっかりご無沙汰していたけど、どうしてたんだろう…。
「僕さあ、ちょっと病気で入院してたんだ~。」
「えええ!何の病気ですか~?」
と聞いた後で、しまった!と思った。最近メンタルな理由で折れてしまう人が
職場に結構いるので…もしかしたら…。

 「いやあ。脳梗塞でさあ。でも今は治って、すっかり元気なの。
I(中東の某国)から帰ってきたんだけどさあ。」

 そこで、私の頭の中で「パチン」と何かが繋がった。
あ~!そうかあ!H苅さんだったのかあ…。

 先週、Hさんが転勤してしまうということで、
送別としてKさんとHさんと3人で加賀料理のお店に行ったことがあった
が、
その帰り道に、何の拍子か健康は大事だ、という話になり、
Kさんが、
「そうそう、私の同期にもさあ、I(中東の某国)に行ってた子がさあ、
たまたま休暇で日本に戻ってきて、『元カノ』と会ったらさあ、
話してるときにろれつが回らなくて、その『元カノ』から、『あんた、なんか絶対変だから
一度病院とかで診てもらった方がいいんじゃない?』って言われて
軽い気持ちで病院に行ったら、『あともうちょっと遅れてたら、
取り返しのつかないことになってましたよ。脳梗塞で倒れる寸前だったよ。』って
言われて急遽入院したんですって。」
と言った。
 その時は、3人で、
「へ~。そんなことがあるんだねえ。」
「アラフォーで脳梗塞なんてありえるんだ~。」
「その『元カノ』が病院に行けって言ってくれなかったら、今ごろ
命を落としてたかもしれないって。」
「持つべきものは、『元カノ』だねえ~。」
などと、ひとしきり盛り上がった(不謹慎な話ではあるが…。)。

 なんと、そのKさんの同期がH苅さんだったとは!

「あ、私その話知ってる。久々に休暇で戻ってきて『元カノ』に会って、
ろれつが回らなくなって『元カノ』に病院に行くように勧められてって話でしょ!」
と思わず言ってしまった。
「そうそう!そうなんだよ~!えええ!でもどうして知ってんの~!」
「ははは…。一部じゃ話題になってましたよ~。」とわざというと、
「どっひゃ~!情報はえ~。え、どこで、どこで、話題になってたの?」
と相変わらず面白い。

 「冗談はさておき、もう大丈夫なんですか~?」
「ぜ~んぜん、だいじょぶ。医者にそろそろ仕事に行けって言われちゃって、
来週ぐらいから、復帰するから。あ、でもしばらくは東京だけど。」
と、相変わらず明るい。

 「それにしてもさ、ボク、命拾いしちゃったよ。
神様のおぼしめしっていうかさ。」
「え~。よして下さいよ~。これを機に『アッ●ーの神様』とか。」
「いや、まじで、結構、おぼしめしとか感じたよ。死の淵から生還したっていうかさ。
それから、あの『ためしてがっ●ん』とかああいう番組あるじゃない、
あれとか今までなんとなく馬鹿にしてみてたけど、ああいうのやっぱり言ってること
そのとおりだよね。気をつけなきゃって思った。」
とのこと。

 「じゃ、また職場で。ボクんちすぐそこなんで。バイバ~イ!」
H苅さん、表参道の交差点から「すぐそこ」に住んでるんだ…。
ま、独身貴族だしね。

*****************
 その後、そもそも遅れそうだったコンサートに、H苅さんとばったり出会ったせいで
ますます遅れて、どうにか花束とお菓子を調達して会場のチャペルへ駆け込み。

 M口さんたちのパフォーマンスは、すごいパワー。
結婚式専用みたいな都心のチャペルの壁や天井が割れんばかりの音量。
1人を除いて全員女性。
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M口さんも、職場でみているのとはまた「別の顔」という感じで、
ちょっとびっくり。

 「ソーラン節」や「浜辺の歌」のゴスペルバージョンとかっていうのも
なかなか面白かった。

 私は、元来、特に神様とか仏様とか信じているわけでもない。
「信仰の場」っていう厳かで神聖な雰囲気というより
むしろコマーシャル感があふれる都心の結婚式用チャペルで、
9月下旬のウィークデーにゴスペルのコンサート。
このコンサートに来るために、交差点を走っていて、
本当に久方ぶりにばったり会ったH刈さん。
H苅さんが命拾いして「神様のおぼしめし」っていう話。
 なんだか奇妙な気分だった。
<今日のプライベート充実度80%>

by makikoai2005 | 2010-09-28 22:49 | 催し物
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