人気ブログランキング |

Orientalismと読書の楽しみ

 最近の通勤電車の中での読書は、Edward Saidの代表作
'Orientalism’。
c0191625_143988.jpg

 Saidといえば、著名な文学批評家(で音楽評論家でもあった)であるが、
エルサレム生まれのキリスト教徒パレスチナ人というバックグラウンドをもった
人だった。

 かなり前に、彼のメモワール('Out of Place: A Memoir')で、
パレスチナ人(アラブ人)なのに彼に敢えて'Edward'という
当時の英国皇太子の名前を付けた両親のこととか
(名前が英語のEdwardとアラビア語のSaidから成っていたことで
子どものときから人に説明を求められて困ったことや、
お母さんが'Edward’と発音できなくて、
'Edwaad'というように呼んでいた、といったこと)、
パレスチナやベイルートでの少年時代のこととか、とても楽しんで読んだ。
c0191625_1281167.jpg

 メモワールは、夫と取り合いになりつつ読んだが
(夫が言うには、息子の子育てのヒントをこのメモワールから得たんだとか・・・)、
そのあと買った'Orientalism’は買ったまま読まないで本棚に長いこと並べてあった。
本来であれば、まず代表作を読んでそれからメモワールを読むものなんだろうけど・・・。

 メモワールとちがって、ちょっと読みにくい感じもするけれど、
('Orientalism'が1970年代に書かれたのに対し、'Out of Place'は
白血病に冒された晩年に口述で書かれたせいかもしれないけれど)、
なかなか面白い。おかげで通勤電車もあっという間。
<今日のプライベート充実度50%>

by makikoai2005 | 2010-01-21 01:02 | 本・DVD・映画
<< ふ~。 ボルシチ自画自賛 >>