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子どもの考える「死」

 4歳の息子は、最近「死」というものを覚えたらしく、
ときどき急にこちらがドキッとするようなことを言ったりする。

 例えば、「まだ子どもだから、●●しちゃだめ。」といったら、
「え~。なんで~。」
「だってまだ早すぎるよ。K(息子の名前)も大人になったらしていいよ。」
「大人になったら?」
「うん。はやく大人になりたい?」
「ぼく、やはく大人になりたくない。」
「ふ~ん。なんで?」
「だって、ぼくがおとなになったらパパとママ、年寄りになって死んじゃうでしょ。」
「・・・。」

 母にも似たようなことを言うらしく、
「なんて返事したらいいか困るよねえ。」と笑っていた。

 母はどうやら、「でもみんな誰でもいつかは死んじゃうんだよ。
順番こなの。」と説明しているらしい。

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 今日も、息子が夜寝る前に、ベットの中で絵本を読んだ。
「はるのゆきだるま」という絵本で、
Yさんのお母さんが数年前に贈ってくれたものだった。
子どもの考える「死」_c0191625_2344518.jpg

                                         作・絵:石鍋芙佐子

 冬に動物たちと友達になったゆきだるまが、
春の訪れとともに消えてなくなってしまうというちょっと寂しいストーリーなのだが、
息子は号泣。
「ゆきだるま、かわいそう・・・。」と泣いている。
 ベットの中で夜読むにはふさわしくない話だったなあ、とちょっと後悔。

 「ゆきだるま、死んじゃった~。」と泣きやまない。
困ったなあ・・・。

 そのうち、何を思ったか、
「ぼく、パパとママが死んだらいやだ。
おじいちゃんも、おばあちゃんも、大きいおばあちゃんも(私の祖母)
Sちゃん(私の妹)も、Yさんも・・・」
と死んだら嫌だと思っているらしい家族の名前を次々と挙げだした。

 「そっかあ。みんなまだまだ死なないよ。
それに誰でもいつかは死んじゃうの。順番こなの。」
と母の言っていたセリフを繰り返してみた。

 「でも、ぼく、みんなが死んじゃったら嫌なんだもん。」
「そっかあ。」
「パパ、デブになってきてるから、死んじゃう?」
息子は夫が最近ダイエットを始めたので急に思いついたらしい。

 「パパ頑張ってるから大丈夫だよ。」
「でも、今そと寒いから、パパ走れないの。」
「そっかあ。」
ふ~む、どうやら、夫は息子に外が寒いので走れないと言い訳したらしい・・・。

 「おじいちゃんと、おばあちゃんも死んだらいやだ。」
「そうだね。」
「だって、おじいちゃんが死んじゃったら、ぼく、お野菜とか食べれなくなっちゃうの。」
どうやら、息子は、食卓に並ぶ野菜はすべて父の家庭菜園から来ていると思っていたらしい・・・。

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 思い出せば、私も子どものころ、
「パパとママとおじいちゃんとおばあちゃんが死んじゃったらどうしよう・・・。」
と考えて、夜眠れなかったことが結構あったなあ。
子どもって、みんなそうなのかもしれない。
<今日のプライベート充実度50%>

by makikoai2005 | 2010-01-05 23:01 | 本・DVD・映画 | Comments(0)
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